ドッグフードの選び方

犬に与えると危険?ドッグフードの「チキンミール」とは

投稿日:2018年8月11日 更新日:

チキンミール

原料に「チキンミール」や「〇〇ミール」を使用しているドッグフード は危険だという噂を聞いたことがありませんか?

色々なサイトを調べてみても、根拠となる情報が少なく、いまいち納得がいかなかったので、自分で徹底的に調べてみました。

何日もかけて調べて私が出した結論は「全てのチキンミールが悪いわけじゃないけど、本当に不安な原料!!」ということ。

・チキンミールとは一体何なのか
・なぜ危険と言われるのか
・危険なドッグフード の見分け方

も含め、私がなぜ「チキンミールが不安な原料」だという結論に至ったか、詳しく解説していきたいと思います!

ぜひ愛犬に安全なフードを選ぶ参考にしてください。

チキンミールとは

チキンミールとは

そもそもチキンミールって何?

チキンミールとは、鶏由来の肉骨粉(にくこっぷん)のことです。

肉骨粉(にくこっぷん)とは、食用になる肉を取り除いた後の、

・屑肉(くずにく)
・内臓
・骨
・血液等

を加熱し、油脂を抽出したあとのカスを、乾燥させ、粉末状にしたものです(※副産物と呼びます)。

つまり、カスです残りカス!

※副産物・・・ある製品を生産する過程で、それに付随して得られる他の産物のこと

牛肉の副産物から作られた肉骨粉を「ビーフミール」、豚肉の副産物から作られた肉骨粉を「ポークミール」と言い、その他にもフェザーミール(鶏の羽毛から作られる)やポークチキンミール(鶏及び豚から作られる)などがあります。

一時期、狂牛病への対策として、国内における肉骨粉の製造、流通、使用が禁止になった時期もありました。

もちろん現在では規制も解除されているので、肉骨粉が「ドッグフード」に入っていること自体は法律的に何の問題ありません。

参照元①:ペットフードの原材料【一般社団法人ペットフード協会】
参照元②:飼料の安全と品質確保【消費・安全局畜水産安全管理課】

どこで作られているの?

どこで作られているの?

レンダリング工場で作られる

では、肉骨粉(チキンミールやポークミールなど)がどこで作られるのか?などについて解説していきます。

肉骨粉は「レンダリング工場※」と呼ばれる場所で作られています。

家畜から、食用となる肉を取り除いたものがレンダリング工場に集められ、「可食部位」と「非過食部位」に分けられます。

その「可食部位(食べられる部位)」と「非過食部位(食べられない部位)」を別々に加工するのですが、肉骨粉は「非可食部位(食べられない部位)」から作られたものです。

※食肉にならない肉の部位を集めて、飼料や肥料などにリサイクルする工場

飼料とペットフードは規制が違う

家畜の餌である「飼料」も、愛犬に与える「ペットフード」も、チキンミールやポークミールを原料として使用します。

ですが、飼料とペットフードでは、規制する法律が違います。

飼料の規制に比べて、ペットフードの規制の方が緩いようですね。

ワンちゃんの口に入る「ドッグフード」と、私達人間が口にする「家畜の飼料」では、扱いが違うのでしょう。

仕方のないことですが、「愛犬<家畜」と国が考えている気がして、悲しい気もしますね(。-_-。)

参照元:肉骨粉等のペットフード原料として の利用に関する手続マニュアル 【(独)農林水産消費安全技術センター (FAMIC)】

チキンミールとミートミールの違い

ドッグフード に使われる原料に「ミートミール(肉粉と記載されている場合あり)」というものがありますが、これは「チキンミール」や「ポークミール」とは別物です。

どちらも「肉の副産物」を粉末状に加工したもので、レンダリング工場で作られる点は同じです。

両者の違いは、「可食部位(食べられる部位)」から作られているのか、「不可食部位(食べられない部位)」からつくられているのか?ということです。

ミートミール、チキンミールが作られる工程を見てみましょう。

レンダリング工場

クリックすると拡大

可食部位の加工工程では、人の口に入るもの(ラードなど)も作られています。

人の口に入るものと同じ製造ラインで作られている「ミートミール」の方が安心感があるのが分かると思います!

参照元:レンダリング産業とは【日本畜産副産物協会】

チキンミールが危険と言われる4つの理由

チキンミールが危険と言われる4つの理由
では次に、チキンミールが危険だと言われている理由を4つ検証していきます。

  1. 人が食べられない廃棄寸前や腐りかけの肉を使用している
  2. 何が入っているかわからない
  3. 4Dミート(死んでいる、死にかけた、障害のある、病気の肉)のようなひどい状態の肉を使用している
  4. レンダリング工場の環境が悪い

果たして噂が本当なのか、私なりに検証してみました。

1.廃棄寸前や腐りかけの肉を使用

廃棄寸前の肉の使用について

そもそも、レンダリング事業自体、捨てるはずのものを「リサイクル」する事業ですから、廃棄前の肉の使用は本当だと言えるでしょう。

腐りかけについて

チキンミールは、「腐りかけの原料を使用している」という噂がありますが、その可能性は大いにあります!

レンダリング工場に「ミール」となる原料が運び込まれるのですが、運び込まれた原料を、鮮度が良いうちに加工しているわけではないようです。

この件に関しては、気になる記事を見つけましたので、そちらで詳しく解説します。

レンダリング工場の(劣悪な)環境解説に飛ぶ☟

2.何が入っているかわからない

2.何が入っているかわからない
チキンミールが危険だと言われる理由の1つに、材料になる鶏肉に、クチバシや羽、トサカ、足、内臓、骨といった捨てられる部分(副産物)が含まれているからと言うものがあります。

日本で作られた場合

日本の場合、骨・皮・内臓・脂身・廃肉・羽毛、血液などは確かにレンダリングに使用しています。

ですので、この噂は本当です。

他国で作られた場合

他国でチキンミールが作られているのであれば、「人が食べられる原料を使用している」とも言えてしまうのが加工品の怖いところです。

日本では、鶏の足や血は食用にはしませんが、国によっては、足や血を食用とする国があるからです。

こうなってくるともう何を信用していいのかわかりません( ̄ー ̄)

「どこの国の基準」で、「どこの部位を使用」して作られた◯◯ミールなのか、明記されているドッグフード が安心なのかなと感じました。

もっと安心なのは、チキンミールを使用しなくてもバッチリ栄養が取れるドッグフードですね!

参照元:食品廃棄物等の発生抑制に係る業界ヒアリング 資料【社団法人 日本食鳥協会】

3.4Dの使用の可能性

チキンミールには、「4Dミート※」と呼ばれる質の悪い肉を使用している可能性があります。

※「Dead(死んでいる)」「Dying(死にかけた)」「Diseased(病気の)」「Disabled(障害のある)」の頭文字をとって4Dと呼ばれる

以前こちらの記事で紹介したように、アメリカでは、法律違反なのに4Dミートをペットフード業者に販売して使用している事が確認されています。

4Dミートを買った業者がチキンミールに加工してドッグフード に使用している可能性は否定できません。

どの国でも悪徳な業者はいるものです。

全ての業者がしっかりと、法を守った堅実な経営をしているとは考えにくいため、質の悪い肉が出回っていることは大いにありえるでしょう。

4.レンダリング工場の環境

レンダリング工場の環境
もう一つ、個人的にミールに関して不安なのが、ミールを作るレンダリング工場の「環境」です。

畜産物協会ではレンダリング原料を、「その日のうちに加工する」と記載していますが、違うのかもしれない∑(゚Д゚)という記述を見つけました。

以下、チキンミールなどを作るレンダリング工場で起きた事故です。

災害発生当日(月曜日)朝、前週土曜日午後6時の終業時にストックタンク内に貯蔵されていた鶏の内臓等原料(6.1t)が腐敗膨張してガスも発生し、タンク上部の鉄製蓋(縦47cm、横69cm)を持ち上げてガスと原料が溢れ出し、蓋はタンクの内部に落ちた。

引用元:労働災害事例【職場の安全サイト】

この記述を読み、私は、「レンダリング原料の扱い」にびっくりしました。

その日の内に、運ばれてきた鶏の内臓などを加工をしているわけではないのです。

おまけに、冷却装置も稼働していなかったようです。

なお、タンクの冷却装置は稼働していなくて、日曜日の最高気温は29.5℃であった。

(中略)

鶏の内臓、骨、頭部等が腐敗して硫化水素等が発生し、膨張した原料とともにタンクから溢出したこと
引用元:労働災害事例【職場の安全サイト】

29.5度も気温がある中、冷却装置を使っていなければ原料が腐敗するのは当たり前だと思いませんか?

おそらく、原料があふれ出さなければ、月曜日には普通にそのタンク内の原料を使用しているはずです。

日常的に、腐敗した原料をチキンミールに加工しているんだろうなと感じ、私にとってはかなり衝撃的な事故でした。

冷却装置を稼働し忘れた可能性もありますが、そのような不安な環境で作った原料を食べさせるのは愛犬に申し訳ないですよね。

チキンミールのメリット

チキンミールのメリット

価格が安い

肉の副産物を原料として作られているため、安価に仕入れられるというメリットがあります。

原料の仕入れにかかる金額が安ければ安いほど、出来上がった製品を安く販売する事ができるので、お財布に優しいドッグフードを作ることがでしょう。

品質が良ければ安心

品質が良ければ安心
価格の安さを除けば、悪い点ばかりが目につくチキンミールですが、全てのチキンミールが悪いわけではありません。

品質が良いチキンミールを使用しているドッグフード なら、安心して愛犬に与える事ができます!

ではどのようにして安心できると判断すればよいのでしょうか?

次の段落では、危険なドッグフード を簡単に見分けるコツを見ていきましょう。

危険なドッグフードの見分け方

危険なドッグフードの見分け方

危険な原料がないか、5つの項目をチェック

危険なフードを見分けるためには、原料ラベルを確認する必要があります!

注目すべきポイント5つをご紹介します。

  1. 主原料は何か
  2. チキンミール、◯◯ミールの使用があるか
  3. 曖昧な表記はないか
  4. 合成添加物の使用はないか
  5. 原料の産地が明確か

詳しく解説していきます。

1.穀類が主原料である

1.穀類が主原料である
危険、避けた方が良いドッグフード の特徴として第1主原料が穀類である事が挙げられます。

本来肉食の犬にとって、主原料が肉のドッグフード が好ましいのですが、原料にかけるコストを抑えるため穀類メインにしている可能性が高いです。(療法食を除く)

原料ラベルの一番めに穀類と記載されているドッグフード は、候補から外したいものです。

2.チキンミールの有無をチェック

2.チキンミールの有無をチェック

ミール使用の場合は品質を確認

〇〇ミール、〇〇エキス、〇〇パウダー、肉副産物などの表記は、必ず確認しましょう。

良質なフードの場合、独自の工場などで副産物を使用せずにミールを製造していますが、粗悪なフードは品質の悪い原料を使用している可能性があります。

「副産物は使用していません」などと、パッケージや公式サイトに載っているかを確認すると安心です。

不明な場合はメーカーさんに直接問い合わせても良いでしょう。

乾燥チキンの表記について

チキンミール、ミートミールではなく、乾燥チキンと書かれている場合があります。

乾燥チキンも粉末なので、判断に迷う方がいるかもしれませんが、可食部から作られているため、さほど心配しなくて大丈夫です。(AAFCO※基準で作られているドッグフードなら更に安心)

※「AAFCO」とは米国飼料検査官協会の略称。ペットフードの栄養基準、ラベル表示などに関するガイドラインを設定している。

参照元:原材料の製法について、ポチの雑文【ポチの幸せ】

因みに、アメリカ産のシュプレモナチュラルチョイスですが、以前まで「乾燥チキン」と表示されていた部分が、いつの間にか「チキンミール」に表記が変更になっていました。

残念ながら、原料のランクが落ちた可能性がありますね。

3.曖昧な表記がないか

3.曖昧な表記がないか
「動物性脂質」など、表記が曖昧な場合、品質が悪い可能性があります。

自信のあるメーカーは曖昧な表現はしません。

違うフードも視野に入れましょう。

4.合成添加物の使用の有無

4.合成添加物の使用の有無
BHAやBHT、エトキシキンなどの合成の保存料や酸化防止剤を使用しているフードは避けておいた方が無難です。

保存期間が長くなるというメリットがありますが、これはメーカー側にとってのメリットが大きいです。

保存期間が長ければ、売れ残る心配がそれだけなくなりますからね。

合成添加物は、犬の体にとって全くメリットはないですし、愛犬には常に新鮮なドッグフード を与えてあげたいものです。

その他、着色料という表記があるものも避けておきましょう。

色の識別が困難な犬にとって、餌の色は全く関係ありません。

着色料は我々人間の購買意欲をかき立てるために使用していると言っても良いでしょう。

5.原料の産地が明確か

公式サイトに原料の産地は明確に書かれていますか?

原産国は「最終的に加工した国」を記載するため、原産国が「日本」でも日本の原料を使用しているとは限りません。

どこで、どのような環境で作られた原料なのかがわかるのは安心材料の1つです。

価格をチェック

1キロ1,000円をきるようなドッグフードは、穀類でかさ増しをしていたり、質の悪い原料を使用している可能性が高いですので、価格の安すぎないものを選びましょう。

価格も、ドッグフード を選ぶ大事なポイントです。

価格が安いドッグフードは、それだけ原料にかけるコストも低いです。

愛犬に、安全なものをたべさせたいとお考えなら、激安のフードは候補から外しましょう。

安全な商品の例

安全な商品の例
どんなドッグフードが良いの?と言われると、一番オススメなのは当サイトで評価したAランクのドッグフードなのですが、今回のテーマがチキンミールなので、「チキンミールを使用していても安心だと思えるドッグフード」の例を一つご紹介しますね。

それは「アカナドッグフード」です!!

アカナで使用しているチキンミールや、フィッシュミールは、副産物や抗生物質などは一切使用せず、カナダの各協会やカナダ食品検査庁(CFIA)に人間用食材として認定を受けた肉のみを使用しているとのこと。

原料の産地も、地元カナダの原材料を使用することにこだわり、原料の外注も一切していません。

このようなドッグフードならチキンミールを使用していても安心して与えられると感じます。

アカナについて詳しくはこちらの記事をどうぞ。

アカナドッグフードの原料を評価【口コミ・評判あり】

まとめ

自分で実際にチキンミールについて細かく調べてみて、チキンミールが不安と言われるのは納得です。

日本でも、アメリカでもそれなりの規制はありますが、全ての加工工場が法律を守っているとは限りません。

チキンミールは使用されていないほうが安心な原料だと感じました。

〇〇ミールを使用したドッグフードを選ぶ際には「副産物を使用していない」「人が食べれる」などとアカナドッグフードのように明記されているドッグフードを選びましょう。

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